砂時計#8 06/05/15 Monday
先週の「前編」は、光州事件そのものにスポットがあたっていました。今週もその続きかと思っていたら、光州事件や民主化運動に主人公達が関わった様子が描かれていましたね。
ウソクたち軍隊が、光州郊外で野営をしていると、そこにテスたち市民軍がやってきて激しい銃撃戦となります。私は、夜、少し気を抜いてる軍の休憩所を市民軍が急襲したのかと思ったのですが、あらすじによると、
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テスとジンスは市民軍として、光州の外に事件を知らせに行くことを志願する。光州の外では、ウソクの部隊が待ち伏せしており、市民軍と遭遇して激しい銃撃戦になる。
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逆でしたか・・・そして、ここでテスの部下、ジンスが命を落としてしまうのです。冒頭の画像はそのジンスの棺を囲む家族の嘆き・・・ああ~特にジンス母の悲しみが・・・辛かったです。
銃撃戦の中、ウソクはテスに気付きました!驚いたでしょうね。そしてとても苦しかったと思います。一体この後、二人はどうなるのだろう。
一方、どこかの漁村にいたヘリン。泊めてくれていたアジュマの家には、労働組合でデモをしていて、捕まって酷い目にあったのか、精神を病んでしまった娘がいました。ヘリンはこの娘に声をかけてみたけれど、ハサミで服をバラバラに切り刻むなど、本当に参ってしまってたようでした。
その町を出ていくつもりになり、アジュマにお礼を言って駅のホームにいると、あの娘が警察に「運動に参加した大学生がいる」と話したらしく、警察がヘリンを捕まえにきます!あえなく捕まり、酷い尋問にあうヘリン!
顔も体もアザだらけのヘリン。「組織図の空欄に名前を書き込め」とか、たまたま同じ留置所にいた、運動の上層部の面通しをさせられたりとか・・・どんどん目に光がなくなっていくヘリン。心配です・・・
こんなに辛くて重いテーマのドラマが、本国で驚異の高視聴率を上げていたのは、まだ記憶に新しい「光州事件」が描かれ、皆の心に深い傷跡を残していたからなのでは?と思ったりしました。民衆側・軍側、どちらでも辛い体験だったでしょうね。893さんの抗争だけの話じゃないのだということが、この2回でよくわかりました。平和ボケの日本人が見ても、とてもキツイ話でした。